転倒防止の知識

日本老年医学会|高齢者の転倒は老年病なので起こりやすいと認識を

一般社団法人である日本老年医学会が、2021年6月に介護施設における老人の転倒に関しての提言を発表しました。

大きな内容としては、転倒することは「老年病の1つとしてあり得ることです」といったことです。

因みに転倒した際の保護帽の記事はこちらから
【転倒防止対策】高齢者向けの帽子(屋外/屋内)【ひもは大切】

転倒は老年症候群の1つである

日本老年医学会が2021年6月に4つの提言(ステートメント)を発表しました。

その内容は下記になります。

ステートメント1:【転倒すべてが過失による事故ではない】
ステートメント2:【ケアやリハビリテーションは原則として継続する】
ステートメント3:【転倒についてあらかじめ入所者・家族の理解を得る】
ステートメント4:【転倒予防策と発生時対策を講じ、その定期的な見直しを図る】
出典:一般社団法人 日本老年医学会 「介護施設内での転倒に関するステートメント」

その1つ1つを見ていきます。

転倒すべてが過失による事故ではない

これは介護施設を守る為にあると思います。
知り合いの理学療法士と話をした際に、介護施設では転倒するとすべて介護施設の責任になってしまうので、ヒッププロテクターなどの転倒防止グッズは効果があると聞きました。

もちろん過失の場合もあるでしょうが、そうでない場合もありますよと伝えるものです。

ケアやリハビリテーションは原則として継続する

ケアやリハビリをすることで体を動かすことになります。そうすると転倒するリスクが上がります。

家族の方からすると「そんなことやめてくれ」そう言いたい人も出てくると思いますが、ケア、リハビリが無いと生活の質が向上しない為、「ケアやリハビリはやりますよ」という提言です。

リハビリをしないと体が衰えてしまい、転倒リスクも逆に上がってしまう可能性もありますね。

転倒についてあらかじめ入所者・家族の理解を得る

転倒に関しては老年症候群の1つであると入所者・家族に伝えることで、転倒は高齢者になると起こる可能性があると認識させます。

いざ転倒が起こってしまった場合も、何か個人に問題があったのでは無いかと落ち込むのではなく、高齢者になると、筋肉が衰えたり、薬の副作用などで転倒が発生しやすいことを理解してもらいます。

転倒予防策と発生時対策を講じ、その定期的な見直しを図る

施設毎に転倒予防策と発生時の対策を作り、それを家族にも伝えておきます。

転倒は発生しやすいので、「転倒してもしょうがないですよ」というスタンスではなく、転倒防止対策もしっかりとやり、それを入所者の家族にも伝えます。

理解はされても対策は重要

入所者の家族は高齢者が転倒しやすいことについて、改めて理解をしてくれます。

ただ前述の通り、そこから介護施設が何もしない訳ではありません。

ヒッププロテクターやヘッドガードなど対策を講じておく必要があります。

まとめ

この記事では老年医学会が2021年6月に発表した介護施設における転倒に関しての4つのステートメントについて紹介をしました。

転倒に関しては、老年症候群の1つで高齢者になると起こりやすいということを改めて、入所者の家族を含めて共有するものとなっております。

ただステートメントを発表して介護施設は何もしないかというとそうではなく、しっかりと転倒防止の対策について、各施設が講じて入所者の家族にも共有します。